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多田夏雄の美術紀行

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シュールレアリスム論からのエッセイNO,430 シュールレアリスムの技法 フロッタージュの森⑬

2015年 06月28日 21:21 (日)

ユングは正直驚きました。
フロイト先生の性理論を先生の口から「教義」という名称で聞かされた事と「捨てないでくれ」と懇願された事にです。
「理論ではなく教義」つまりはユダヤ人フロイトにとって精神分析は「新たなる宗教」だったのです。
後から分かった事ですが、フロイトは「カバラ主義者」でした。
カバラとはユダヤ人に古から伝わる宗教的秘教主義です。
その中核となる思想は実は「性の理論」なのです。
フロイトがそのカバラの集会によく参加していた事も知られておりました。
こう考えてみると、彼が人間の精神の分析を行っていて「性理論」にたどり着いたのは必然というか、当然のなりゆきだったのだと思います。
ユダヤ人であるフロイトは「自分の信ずる宗教観を精神医療という新しい切り口でインターナショナルにする」という隠れた望みを持っていたのでしょう。
その姿を見てユングはひどく引いたようです。
「医学ではなかったのですか・・・?先生」
そう言いたかった事でしょう。
フロイトが頑固一鉄で自説を揺るがさない事の理由の奥底には「学問ではなく信仰」という要素が含まれていたからではなかったでしょうか?
この事は箱崎さんという「カバラ」という本を書いた学者さんも指摘しています。
また、キリスト教の牧師さんもこんなコメントをしてくれました。
「フロイト理論はキリスト教的な観点においても共通点を見出すことができる。素直に受け入れる事が出来る。」
つづく

テーマ : 絵画
ジャンル : 学問・文化・芸術

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