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多田夏雄の美術紀行

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シュールレアリスム論からのエッセイNO,429 シュールレアリスムの技法 フロッタージュの森⑫

2015年 06月27日 14:58 (土)

ヨーロッパ社会から鼻つまみ者として嫌われていたフロイトにとって自分を評価してくれる若者が訪ねてきてくれた事は、大きな喜びであると共に救いでした。
そしてフロイトがユングに対して喜んだのは、ユングがスイス出身のゲルマン系の民族だったからです。
よくも悪くもフロイトを認め、周りにいた人々はフロイトと同じユダヤ人でした。
それがユダヤ人以外の人間から認められた、という事実は、狭いコミュニケーションから一気に世間の評価を受けた事になるのです。
しかし、この二人の関係は長くは続きませんでした。
「先生、私一人で講演を頼まれました。でもあえて先生の性理論には触れないようにしたのです。すると皆よく私の話を受け入れてくれたのです。」
「何がいいたい」
「先生も、その“性”にこだわりさえしなければ、世の中は先生の理論を受け入れてくれるでしょうし、それによって救われる人たちだって今より多く出るはずです。本当は世の中は先生を必要としているんです・・・」
「馬鹿な事を言うな・・・」
そうフロイトは言ってユングにこう懇願するように釘をさしました。
「ユング君、お願いだ、私のこの教義だけは・・・捨てないで下さい。」
つづく


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